神奈川県愛川町と自動車販売会社の神奈川トヨタ自動車(横浜市)は「横須賀水道・半原水源地」跡地の整備に向け基本協定を結んだ。アウトドア施設の整備を目指す。半原水源地跡地は広さ3.5ヘクタールで、想定する事業費は17億円。同町はグランピング施設のほか、テラスやネット遊具などを整備する考え。
具体的な施設整備の内容やスケジュールはこれから協議する。周辺には宮ケ瀬ダムや県立あいかわ公園などがあり、愛川町は新たなにぎわいの場づくりを目指す。
神奈川トヨタは自動車販売以外にも、本社ビルでキャンプ用品やスポーツバイクといったアウトドア用品を販売するなどレジャー関連の事業も手掛けている。愛川町の担当者は「町にとって大きなプロジェクトになる。スピード感を持って魅力ある地域にしていきたい」と話した。
半原水源地は旧海軍省が建設し、戦後は横須賀市が水道施設として利用を続けてきた。老朽化で2007年に利用を停止していたが、愛川町が19年に約9000万円で用地を取得し活用方法を検討していた。
(web版日本経済新聞 4月15日 抜粋)